こんにちは。開運健康プランナーの岩田隼八です。
薬膳を作る上では、「身土不二」「以類補類」「一物全体」という3つの言葉が重要です。これらには、自然の持つエネルギーや知恵を取り入れ、バランス良く食材を活用することが健康につながる、という意味を持つ言葉です。
▼「身土不二」しんどふじ
「身体と土地(環境)は切り離せない」という意味です。人の体は、生まれ育った土地や気候などの環境と密接に関わっているため、身近にある地元の食品や料理が体によい、という考え方です。
食の欧米化が進み、高血圧、高血糖、脂質異常症といった生活習慣病が増えている現代だからこそ、身近な存在である郷土料理や日本食を積極的に活用しましょう。
▼「以類補類」いるいほるい
「弱点は、同じ部位を食べることで補える」という意味です。例えば、貧血では一般にレバーを食べることが望ましいとされていますが、これは「肝を以って肝を補う」ものであり、豚や牛のレバーが肝臓の造血作用を高めてくれます。このように、「不調になった人間の臓には、それに対応する動物の臓が効果的である」という考えになります。
この他に、足の無力感や不調には、豚や牛の足を食べるとよいとする「肢を以って肢を補う」という言葉もあります。
▼「一物全体」いちぶつぜんたい
「全体で一つとする」ことを意味しており、「食物はありのままの姿をいただくのが良い」という考え方です。動植物は全て生物であり、どこか一部分だけで生きているわけではなく、バランスを取った体で生きています。動植物を丸ごと食べることで、そうしたバランスも体内に取り込めるのです。
例えば、葉や皮も含めて大根を丸ごと食べると、身には消化を促進する作用が、皮には利尿作用が、葉にはビタミンやミネラルが含まれています。大根一本が、いかにバランスに優れているかがわかります。
ちなみに薬膳では、野菜なら葉も皮も使い、魚なら切り身よりも小魚一匹を丸ごと使い、穀物なら精米していない玄米を使うことを推奨しています。
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食事で予防する薬膳はこれからも注目を集めていきます。日本人の体質にあった健康的な食事を摂取することが重要です。
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